内申点の決め方は?主観?えこひいき?差別?内申点の基本を解説します!

内申点

くまこさん<br>(中学生の母)
くまこさん
(中学生の母)

内申点って聞いたことあるけど、うちの子に必要あるのかしら?

くまくん<br>(中2)
くまくん
(中2)

行きたい高校があるから、内申点を上げたい。

定期テストだけ頑張ればいいのかな。

べあくん<br>(中1)
べあくん
(中1)

高校入試なんてまだ先の話。
中3になってから頑張ればいいよね。


この記事はそんな皆さんのために書いています。

皆さん、こんにちは。くまです。

今回は
「内申点とは何か」

「どうすれば上げられるのか」
について、私なりの考えを書いていきます。

15年ほど毎年塾や家庭教師で何度も質問を受けてきたテーマですので、お読みになる方のお助けになれたら嬉しいです。

今回は内申点の基本を書いています。
近日中に内申点を上げるためのとっておきの方法をアップしたいと思います。

2021/11/10追記
アップしました→クリックしてください

内申点とは何か。なぜ気にするべきか。

内申点とは何か。

簡単に言うと、通知表の数字の合計です。

これは定期テスト(定期考査)の点数や普段の授業態度、提出物の状況により算出され、各学年の学年末(中3は後期中間テストまで、または2学期まで)の成績が使われます。

例を挙げると、オール3なら3教科で9、5教科で15、9教科で27になります。(5段階評価の場合)

評価基準についてですが、決まっていることでしょう。仮に完全に各学校の先生任せで評定を付けるとなると、不公平なことになりかねません。「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価を客観的に数値化しています。

例えば、ある東京都足立区の中学校のホームページでは、以下のような基準を示しています。
https://www.adachi.ed.jp/adaiko-j/R3.gakusyu.hyouka.pdf
(PDFが開きます)

ただし、中学校の先生はロボットではなく人間です。えこひいきや差別と言うほどではないでしょうが、現実的には主観が入った評価になってしまうのではないでしょうか。

内申点はどこで使うのか。

では、内申点が高ければ、何かいいことがあるのでしょうか。

簡単に言うと、高校入試で有利になります。
内申書または調査書と呼ばれるものを高校入試までに中学校の先生が作成します。その中に中学校の評定を記載する欄があります。

気になる方は、北海道教育委員会のHPをご覧ください。
都道府県によって違いはあるでしょうが、イメージはつかめると思います。
https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/fs/2/7/8/5/0/1/8/_/bekki3.chosashosampleR.pdf
(PDFが開きます)

それでは、次に公立高校と私立高校について、別々に見ていきましょう。

公立高校の場合(道立、都立、府立、県立、市立など)

結論を言うと、受験する都道府県によって、見られる項目が違います。
例えば、北海道は中1~中3までの成績が使われます。(2021年現在)

北海道の内申点は下のサイトで計算することができます。
https://www.do-con.com/nyushi/koukou-gakusyuten.html

中1の9教科の合計×2+中2の9教科の合計×2+中3の9教科の合計×3で計算されます。

しかし、例えば東京都では中3の成績のみ使います。具体的には、中3の主要5教科の合計×2+実技4教科の合計で計算されます。

もし自分の住んでいる地域の計算方法がわからないのであれば、先に調べた方がいいでしょう。

※上記の例は学校や学科により異なることがあります。ご注意ください。

私立高校の場合

こちらは各学校の基準によります。

事前に「9教科で27以上」と推薦基準を示してくれる学校は、その内申点を持っていて、事前相談をクリアできると、ほぼ100%受かる学校が多いです。高校案内をご覧になったことはあるでしょうか。受験者503人、合格者502人のように両者が一致している学校はこのパターンです。

英検3級所持で+1、生徒会役員で+1、欠席0で+1など、学校によっては加点制度があります。

例えば、駒澤大学高校では下のような基準になっています。
https://www.komazawa.net/admission/examination/


偏差値が高いところですと、「9教科40以上の生徒に受験資格あり」などと受験する条件に内申点が使われることもあります。

また、内申点が合否に影響しないオープン入試等の名称の入試もあります。いわゆる一発勝負の入試です。当日の試験結果だけで決まる入試もあります。

地方は私立高校の数が限られていると思いますが、都市部、特に首都圏は私立高校が多いです。さらに各学校で複数の入試形式があるケースもあります。

大手個人問わず、塾は近隣の学校のデータ(基準値)を持っているはずです。塾にお通いの方は早めに塾の先生に相談してみるとよいかと思います。学校の先生も相談に乗ってくれるでしょう。

内申書に書かれること

成績の他に、出欠状況や特別活動の記録なども記載されます。

出欠状況では、遅刻欠席が多すぎないかチェックされます。病気等のやむを得ない事情の方もいらっしゃいますが、一般的には数が多すぎると受験に不利になります。

特別活動の記録では、「合唱コンクールでピアノ伴奏をした」「体育祭の実行委員をした」などが書かれます。

内申点を上げるための基本

まずは定期テストで点数を取ろう!

これは皆さんご存知でしょうが、とても大切です。実際に定期テストの点数は通知表を付ける際に大きく影響しています。

考えてみてください。
100点満点のテストで、中間テストで30点、期末テストで40点で5段階評価の「5」が取れるでしょうか。

地域や学校によるかもしれませんが、無理に近いくらいに厳しいでしょう。少なくとも、私は上記の点数で「5」を取った生徒さんと会ったことがありません。

小学校のテストとは違い、中学校のテストは範囲が広いです。テスト前だけ勉強するのではなく、毎日の予習や復習、宿題をしっかりとこなしていきましょう。塾や家庭教師でサポートを受けることも有効でしょう。

※このテーマは今後記事にしたいと思っています。

定期テスト以外で評価されること

通知表を思い出してください。

例えば「 主体的に学習に取り組む態度 」の項目は何を見られるのでしょうか。
定期テストの点数の影響もありますが、授業中の態度や提出物を期限通りに出しているかなどでも判断されます。体育では、準備体操を真面目にやっているかも見られるでしょう。

それでは、「 思考・判断・表現 」はどうでしょうか。
国語の作文、理科の実験レポート、英語のスピーキングテストなどが関係してきます。

つまり毎日の授業が勝負というわけです。

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