【夏期講習前に確認したい】塾の言いなり?塾の授業を受けまくり?今のままで成績が伸びるのか

・今から夏期講習でかかる費用が不安
・今通っている塾は夏期講習が必須だが、強制されている感じに違和感
・今まで塾にお金をかけてきたが、伸びている感じがしない


この記事はそんな心配がある保護者の方向けに書いています。

皆さんこんにちは、くまです。

もうまもなく7月ですね。
インターネットを見ると、夏期講習のバナーを見かけることが増えてきました。

そこで夏期講習(授業以外の面)にまつわる裏話を含めて、塾についての話をしていきたいと思います。

※主に中学生を想定していますが、小学生と高校生にも当てはまる部分があると思います。

 
 
 



  
 

塾にとっての夏期講習とは



まず塾にとっての夏期講習とはなんでしょうか。

大きく分けて下の2つがあると思っています。

①学校の進度を気にせず、生徒の成績を伸ばせる期間
②売り上げアップのチャンス

さて、順番に見ていきましょう。

①学校の進度を気にせず、生徒の成績を伸ばせる期間


4月~7月前半は学校の授業があります。
中学校、高校だと、二期制の学校だと6月に、三期制の学校だと5月と7月に定期テストがある学校が多いです。

そうなると、いわゆる補習塾において、1学期の授業内容は、
「普段の塾の授業では、学校の予習復習をベースにし、定期テストの対策をする」
ことが中心になってきます。

進学塾においても、
「学校のカリキュラムを先取りで進む」
ケースが多いのではないでしょうか。

明確な目的がある場合は、前の学年の復習オンリーにするケースもあります、
しかし、そのケースは多くはないと思います。

高校入試では内申点も必要であり、どうしても学校の授業や定期テストがそれに関わってくるからです。
私立の中高一貫校ですと、内部進学の可否にも影響があります。


つまり、塾の先生は1学期(前期)には下記のように考えることが多いです。

 この生徒は前学年の内容がまるっきり抜けてるな。
 でも、定期テストまでは今回の範囲に関係のある内容を最低限復習する。
 まずは定期テストで点数を取ってもらおう。
 夏休みにまとまった時間が取れるから、そこでじっくり復習だ」


夏休みは復習の絶好の機会です。

苦手の克服だけではありません。


例えば、

上位校を志望校にしている生徒には、既習内容のさらに応用、発展させた勉強もできます。
・普段英数の授業しか取っていない生徒には、国理社を強化することもできます。
・2学期(後期)に備えて、予習を進めることもできます。


※塾での予習は大切だと思っています。


塾の先生からしたら、1学期(前期)に勉強してほしい内容は山のようにあります。
その補充とさらなる将来のために、定期テスト対策に縛られない夏休み期間は生徒の学力を伸ばすチャンスなのです。

 



 

②売り上げアップのチャンス


さて、ここからは塾の経営面、運営面の話です。


最近は自治体が開設している「公営塾」を聞くことがあります。
このようなイメージです →→→ 公営塾 (別ページが開きます)


しかし、大多数の塾は営利企業です。
儲けが出ないと、倒産します。

踏み込んだ発言をすると、
社員の塾の先生が会社から見られる(評価される)のは、入塾者数、現生徒数、単価、退塾者数です。

※授業の上手さは見てくれる会社もあります。
 が、見てくれない会社もあります…。


そこで、下記2点について、塾の経営者になったつもりで考えてみましょう。

A.塾の売り上げが低いのはいつでしょうか?
B.塾の売り上げが高いのはいつでしょうか?

  
 

A.塾の売り上げが低い月は…


単純に生徒数が減るのは、いつでしょうか。

ずばり、
受験終了後の2~3月です。

4月から新学年だから増えるのでは?
受験後も残る生徒がいるのでは?

と疑問に思う方もいらっしゃるでしょうが、大多数の塾は生徒数が減るでしょう。

・月謝が1人あたり2万円、10人減少だとどうなるでしょうか。

 →2万円×10人=20万円(毎月の売り上げ減)

・月謝が1人あたり3万円、20人減少だとどうなるでしょうか。
 
 →3万円×20人=60万円(毎月の売り上げ減)


小規模な塾だと致命的です。

春には赤字になる塾もあるのではないでしょうか。
 
 

B.塾の売り上げが高いのはいつでしょうか?


これは塾によって様々だと思いますが、
通常の月の5倍以上の客単価が期待できる月があります。


そうです、それが夏期講習です。


北海道の夏休みは25日ほどしかありませんが、例えば東京だと40日以上あります。

その期間は塾でたっぷり勉強する。

そうすると、普段の月謝が3万円ほどのご家庭も、個別指導塾だと20万円くらいかかるケースもあります。

実際に夏期講習の費用を公開されている方もいらっしゃいます。
(クリックすると、別ページが開きます)


塾を継続していくためには、春に減った利益はどこかで補わないといけません。
そのチャンスが夏期講習と言えるわけです。

 

売り上げ目標の達成のため、お客様には塾の言いなりになってほしいな…。
と、思ってしまう先生もいそうですね・・・。
  



 
 

PART①のまとめ

 
さて、ここまでは塾にとっての夏期講習の捉え方を見てきました。


①夏期講習は成績を上げるチャンス
②春に落ち込んだ利益を確保するチャンス



それを踏まえて、塾からの提案をどのように受け入れていくのか。

言い方は悪いですが、塾の言いなりになっていないか。
多すぎるくらいに授業を取りまくっていないか。

それは各家庭で今一度考えていただきたいポイントです。

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