【発達障害の方へ】専門塾以外での塾の選び方~5つのポイント~

発達障害

「地方に住んでいて、近くに発達障害専門塾がない。でも勉強させる場がほしい。」
「そろそろ本格的に勉強したいが、どの塾がいいのかわからない。」


この記事はそんな皆さんのために書いています

皆さん、こんにちは。くまです。

今回は
「発達障害(グレーゾーン含む)の方向け 塾の選び方」
について、まとめてみました。

塾で教室長をしていた経験、家庭教師として様々な生徒さんを指導してきた経験から書いています。

結論を読みたい方は「どんな塾を選べばいいの?」からお読みください。



この記事を書こうと思った背景


私は今年、神奈川県横浜市から北海道帯広市に移住してきました。

そこで次のように感じました。

「塾の数が少ない。」

例えば東京ですと、駅の近くに住んでいると、徒歩10分圏内に5つ以上の塾があることも容易に想像できます。しかし、都市部から離れた地方では、一番近くにある塾がバスで30分かかることもあります。
それ以上かかる地域もあるでしょう。

そもそもの人口が少ないため、ただ数が少ない分には何の問題もないかもしれません。
しかし、結果として、

「塾のバリエーションも少ない。」

ということにつながってきます。


どういうことかというと、東京、大阪、札幌などの都市圏にはあるジャンルに特化した塾が多くあります。
例えば、次のようなものがイメージしやすいのではないでしょうか。

・東大進学専門塾
・医学部進学専門塾
・算数専門塾

人口が多い地域では、あるジャンルに特化した塾でも生徒数を集めやすいと言えます。その中に発達障害専門の塾もあるでしょう。

例えば、私が住んでいる帯広市には発達障害専門の塾はありません。

だからといって、「勉強はしない」「苦手のままでもいい」としていいのでしょうか。皆さんが数学の知識を使う仕事に就くかどうかはわかりません。歴史を知ったから、物理を知ったから、その先に何があるかを100%断言することはできません。
しかし、勉強から得られるものはあるはずです。何か興味のあるものが見つかり、そこから生きがいが見つかるかもしれません。論理的な考え方が身につくかもしれません。目標に到達するために努力し、達成感を得られるかもしれません。


苦痛を感じながらも、苦手な勉強を強制的にさせるのはどうかと思います。ただし、「ちょっと勉強してみようかな」、「これできるようになりたいな」、「勉強ってどんな意味があるのかな」と思うときは必ずやってくると思います。

そういったときには、学習のサポートができる塾を探してみてはいかがでしょうか。もちろん、受験期にも塾は役立つと思います。


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どんな塾を選べばいいの?


結論から言わせていただくと、悩む方は個人塾、個別指導塾を探されるのがオススメです。
ポイントを5つまとめてみました。

・ポイント
①集団指導より個別指導(できればマンツーマン)
②通える期間
③気軽に相談できる関係性を築けるか
④ご自宅からの距離
⑤費用


①集団指導より個別指導(できればマンツーマン)


★なぜ個別指導塾なの?
一人ひとりの個性・性格に合わせた指導ができるからです。皆さん一人ひとり、得意・苦手があるかと思います。特に発達障害の方にはその傾向が強く、「書いてある内容は理解できるけど、先生の話を聞くのが苦手」、「計算はできるけど、漢字の読み書きが苦手」などの個性があります。「落着きがない」、「注意力が散漫になりがち」という方もいらっしゃるでしょう。
個別指導ですと、柔軟性を持った対応ができます。特にマンツーマン指導ですと、先生の目線は時間いっぱい生徒に注がれます。質問したいときはすぐに対応してくれて、質問しにくい様子も判断してくれます。一人の生徒にかける時間が多くなるので、いいところをその分発見してくれることでしょう。
ただし、費用的な面でマンツーマン指導は高くなりがちです。費用的に厳しい場合は、1対2指導までにされた方が安定的かと思われます。


★自立型個別指導はどうなの?
個別指導塾の中には先生1名につき、生徒10名以上の授業でも「個別指導」という塾があります。なぜかというと、個別指導の定義が曖昧だからです。(話はそれますが、個別指導塾なのに普通にクラス制の授業をしている塾もありました。保護者の方はご存知だったのでしょうかね…。)
それらは「自立型個別指導」「自習塾」などと呼ばれることがあります。
ここは多くの方にはおすすめしません。このタイプの塾で伸びる傾向にあるのは「今まで勉強をさぼっていたけれど、勉強量を確保すればできるようになる」層が多いです。「一から勉強できるようになりたい」「基礎まで戻って、みっちり教えてほしい」という層は、マンツーマン指導がおすすめです。


★集団指導塾はどうなの?
あくまで一般論を言わせてもらいます。

大人数の集団指導を取り入れている集団塾は、進学実績を大々的に出しています。偏差値の高い学校に何人合格させるかを意識しているところが多いです。そのため、どうしてもシステム的な指導になりがちです。実際のところ、一人ひとりを見てくれるか、状況によって個別対応していただけるかは、その塾によるところが大きいです。そのため、安定的とは言えないです。

少人数の集団指導では、大人数よりは柔軟に対応できる傾向があります。ただし、クラスはレベル分けされているかはご確認ください。同じクラス内でレベル差がありすぎる場合は、十分な学習効果が出せるかは疑問です。1つの問題に「30秒で解ける生徒」と「5分かかっても進まない生徒」がいる場合、どういった進め方をされていくのでしょうか。気になるところですね。


②通える期間


意外と気にされる方は少ないかもしれません。
これは今後何年間通うことができるか、ということです。


発達障害の傾向がある方にとって、自分を出せる居場所があることは強みになります。また、自分を認めてくれる指導者の存在は、本人だけでなく、保護者にとっても心強いはずです。


「小学生から高校生まで可能なのか」「小学校入学前でも入塾できるのか」「受験対策はできるか」「卒業後も困ったら相談に乗ってもらえるのか」等は事前に確認しておくとよいでしょう。

「受験前限定」「夏休み期間だけ」等であれば気にする必要はありません。

③気軽に相談できる関係性を築けるか


塾長や教室長、担任する先生と合うかどうかは大切なポイントです。塾全体の方針も大切ですが、実際に担当する先生との相性は確認しましょう。

ここで妥協してほしくないポイントは保護者と塾の相性です。

生徒と塾の相性を重視される方はとても多いです。勉強する本人が頑張れる環境が一番ですからね。これはよくわかります。

ただし、保護者と塾の相性も大切です。
「この塾、大丈夫かな」「ちょっと上から目線すぎないかな」「マニュアル通りの対応を受けている気がする」などの違和感はそのままにしない方がいいです。(完全に満足する塾はあるかわかりませんが。)

なぜなら、お子様の成長を最大限に考えるのであれば、今後、塾側と相談・意見交換していくことが必要です。ご家庭側から要望を言うこともあるでしょう。塾側から日々の授業の報告をされることもあるでしょう。保護者の方がずっと長くお子様を見てきているのですから、塾側へ意見を申し出ることはいいことだと思います。(理不尽なクレームはやめてくださいね。笑)

そういった信頼関係を築くために、第一印象が悪いのは致命的です。保護者がそう感じるなら、今後、お子様も同じ思いをする可能性があります。
心配なことがあるなら、初めの段階で解決しておくといいです。不安なら口コミを見ておく方もいいでしょう。


★塾に相談すると迷惑では
全然迷惑ではありません。毎日2時間も電話をかけるわけではありませんよね。今ならメールやLINE対応している塾もありますし。
皆さんが思っている以上に生徒思いの先生は多いですよ。

④ご自宅からの距離


A「実際に通うことに問題はないか」、B「通っている学校の近くの塾がよいか」を考えましょう。

A「実際に通うことに問題はないか」
1回だけでなく、1週間に複数回通う可能性があるものです。

実際に交通手段を考えてみましょう。

・親の送迎が必要なのか
・生徒一人で通えるのか(自転車or公共交通機関?)

親の送迎が必要であれば、
・仕事に影響がないか
・他の家族の負担にならないか(ご飯の時間に影響がないか、等)
・塾周辺に車を停めるところはあるか

生徒一人で通うのであれば、
・通塾経路に危険はないか
・雨や雪の日でも問題ないか


事前に考えておくことで、「こんなはずじゃなかった」を防ぐことにつながります


B「同じ学校の生徒がいる方がよいか」
一般的に、ある学校の近くにある塾は、その学校の生徒が多くなります。

学校に近い塾がいいか、それとも、遠い塾がいいか。
それぞれのメリットをまとめてみました。

近くの塾のメリット
・移動が楽
・通っている学校の情報がある
・知り合いがいる可能性がある

遠くの塾のメリット
・知り合いの目を気にする必要がない
・新たな人間関係を築けるかもしれない


どちらにもメリットはあります。
しかし、実際には近いor遠いとはっきり分かれるわけではありませんので、一つの目安にしていただければと思います。

個人的には、学習する本人がノビノビとできる環境がおすすめです。

注意点です。
コンビニ感覚でしょうか、自宅から一番近い塾を選ばれる方は必ずいらっしゃると思います。移動時間が短いのはメリットですので、近い塾を選ばれること自体はいいと思います。今は塾が多いエリアもあり、違いが分かりにくいこともあります。

しかし、周りの目を気にするお子様が多いです。
「学校のみんなはできてるけど、自分はどうしても苦手なんだよな」等と感じる方は学区外の塾を検討するのもありだと思います。

多くの塾は無料体験授業をしています。
まずは実際に1度通ってみて、判断されるのがよいかと思います。

⑤費用

塾に通うには当然費用がかかります。

「現実的に通うことができるのかどうか」
短期的にではなく、長期的に考えられた方がいいかと思います。

発達障害の生徒の場合、相談料、カウンセリング料などがかからないかも、事前に確認しておくべきでしょう。

もし受験を考えられているならば、季節講習(夏期講習など)の費用も先に確認しておくべきでしょう。



まとめ


発達障害といっても皆さんそれぞれ特性が違います。周りに人がいると集中できないのか、黒板を見るのが苦手なのか、計算だけ苦手なのか。「合う」「合わない」はあるはずですので、まずは気になる塾を見つけ、ご相談いただくとよいかと思います。
一つの塾だけではなく、複数の塾に問い合わせることで、比較した検討ができるのでおすすめですよ。



塾は難しそうだと感じたら


近くに該当する塾がない、事情により塾通いが厳しいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった方向けに、塾以外の学習法もご紹介したいと思います。

まずは家庭教師でしょうか。
例えば、下記のような一括資料請求ができるサイトが便利です。



無料で資料請求できるようですので、ご検討してみてはいかがでしょうか。

他には、ご家庭でできる教材を利用して勉強するのもあります。
「どうしても紙の問題集だけでは理解できない」「音声や動きがある方が集中できる」という方に向いていると思います。
例えば下記のような教材があります。



こちらも資料請求は無料になっています。気になる方は検討してみてください。

★ご不明点やお困りごとがあれば、お問い合わせコーナーからご連絡ください。

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