早いもので11月に入りました。
そろそろ本格的な冬がやってきますね。
中1・中2の皆さんは後期中間テストが終わる頃でしょうか。
ぜひ振り返りをして、次回に生かしましょう。
さて、皆さんの2020年は計画的に勉強できてきたでしょうか。
「そういえば、いつからか計画通りに勉強しなくなったな」
「そもそも計画なんて立てていなかったかも」
そんな風に思っていませんか?
本当に今のままでいいのでしょうか。
「計画の立て方がわからない」
「いつも計画倒れしちゃう」
という方は、このページを読んで計画の立て方を学んでいきましょう。
主に定期テスト向けのお話になります。
目次
計画とは何のためにあるのか
計画を立てると、どんないいことがあると思うかな?
わかんない。僕はその日の気分で勉強してるからね。それでいいんだよ。
くまくんなりに頑張ってるんだね。
そういえば、先週の数学のテストは目標点以上だったのかな?
ええと…。テスト範囲の前半はしっかりできたんだけど、後半まで勉強できなくて。
もっと早くから勉強しておけば、もっといい点を取れたのになぁ。
こういう生徒さんは多いです。
結論は目標までのステップを逆算し、効率的に行動したいから計画を立てます。
では実際にくまくんと計画を立ててみましょうか。
計画を立てるときのコツ
まずは計画の立て方を見ていこう!
今までは学校に提出するために、テキトーに作ってきたからなあ。
しっかり覚えないと!
①目標を設定する
いきなり「1日5ページ進める」「1日2時間勉強する」などと、計画を立てる方がいます。
しかし、まずは目標を設定しましょう。
「何のためにこの勉強をするのか」という目的意識が持てます。
その結果、計画通りに行動できやすくなるのです。
また、目標を立てるときですが、私の場合は本人の気持ちを尊重します。
頭の中で整理できていない生徒さんもいますが、ほとんどの方は「こうなりたい姿」があります。
いきなり「書いて」だけだと書けない生徒さんでも、話していく中で、自分の考えていることが文字に表されるだけ明確になっていくケースは普通にあります。
とはいえ、「0点じゃなきゃいいや。」と言われることもあります。笑
本気でそう思っているかどうかも含めて、その場合は一緒に考えることにしています。
くれぐれも指導者や保護者が無理な目標を立てさせないでください。
また、考える前から、友達と同じでいいと決めたりしないでください。
ここで自分としっかりと向き合うことで、自分を成長させるきっかけとなっていくのです。
②やるべきことをリストアップ
目標設定の次は、やることのリストアップです。
いわゆる、「何を」するのかを決めます。
いきなり細かいことを決めず、まずは思いつくままに書き出すのがオススメです。
前回の反省も踏まえて、考えてみましょう。
≪数学の例≫
・ワーク 20ページ分
・授業プリントの解き直し 10枚分
・塾のテキスト 20ページ分
定期テストや小テストの場合は、テスト範囲表があるので考えやすいと思います。
しかし、まだ範囲表が出されていない場合こともあるでしょう。
そのときは、前回のテスト範囲や授業中の先生の発言から予想することができます。
ほとんどの場合は、次回のテスト範囲は前回の次からになります。
また、同じ先生がテストを作るのであれば、前回と同じ形式のテストになる可能性が高いです。
例)ワークと同じ問題が多い、並べ替え問題は多い、など
③週ごとの予定を立てる
まずは目安を作りたいので、次の計算をしてみましょう。(どちらか一方でも可)
残りページ数÷残りの週=1週間あたりに進めるページ数
単純な計算になりますが、これで勉強量の目安ができます。
イメージしやすくなるのではないでしょうか。
部活の大会や学校行事(運動会、文化祭など)があり、勉強時間が取りにくい週もあるでしょう。
その場合は前後の週の勉強時間を増やすなど、調整をしていきましょう。
無理な計画を立てることは意味がないので、実行できそうな計画を作りましょうね。
なお、受験勉強の計画など、1年後、または数か月後の目標への計画を立てる場合もあるでしょう。
このときは1年ごと、3か月ごと、1ヶ月ごと、などに区切るといいでしょう。
そこから1週間にやることを落とし込んでいく流れになります。
④1日ごとの予定を立てる
まずは下の計算をしてみましょう。
1週間に進めるページ数÷7日=1日あたりに進めるページ数
コツ③同様に、これで1日あたりの目安ができます。
ただし、今回は毎日均等に勉強できるとは限りません。
(できる方はその方がいいですが。)
まずは、平日(学校がある日)と土日(学校が休みの日)に分けるといいでしょう。
私立の学校にお通いで、土曜日も授業がある場合は、土曜日バージョンを作るのもオススメです。
平日が忙しい人は土日でカバーできるように。
逆に、土日が忙しい人は平日でカバーできるように、計画を立てていきます。
平日は部活アリ、部活ナシの2パターンがオススメです。
土日は突然、家庭の用事が入ることがあるかもしれませんが、
確実に勉強できる時間を作る計画表がおすすめです。
また、基本的には「何時から何時まで勉強するのか」は、はっきりと決めましょう。
その方がメリハリが出ます。
そして、土日に突発的な予定が入りそうであっても、仮で作っておきましょう。
何も作らないよりは、まずは作り、後で変更する方がいいです。
ただし、勉強は時間だけが重要なのではありません。
「その勉強時間の中で、何ができるようになったか」
これも大切です。
そのため、
何を
どのくらい勉強し、
どのくらいできるようになる
のかを想定して1日の計画を立ててくださいね。
※計画表は後日アップロードする予定です
⑤予備日を作る
予備日はとっても大切です。
これはあるかないかは、計画倒れを防ぐことに大きく関わってきます。
私が中学生だった頃は、予備日を作らなかったことで余裕がなくなり、苦労した経験があります。
「予備日って何だろう」と思った方もいるでしょう。
予備日とは、予定外のことが起こって勉強できなかったとき、遅れた分の勉強をする日です。
これがあることで、心に余裕が生まれます。
「計画通りに進まないから、もう自己流でいいかな」
を防ぐことにもつながります。
具体的には、次のようなことが起こったときに役立ちます。
・理解することに時間がかかり、計画から遅れてしまった
・急に家族の用事が入り、勉強できない日ができてしまった
・体調不良で、何日か寝込んでしまった
また、計画作成に慣れていないと起こる問題が
「この量はどのくらいの時間がかかるの?」
です。
自分の勉強スピードを把握するのは、思ったより大変なんです。
「このページは20分で解くことにした。
でも、調べながら進めたら1時間かかった」
なんてことはよくあります。
「この単元はできると思っていたけど、実は全部忘れてしまった」
ということもありますよね。
予備日を作ることで、計画に支障が出ず、納得のいく勉強をすることにつながります。
計画を立ててからのコツ
よし、これで上手く勉強できそうだぞ!
お、やる気になったね!
次に計画表を作ってから気を付けることを教えるよ!
⑥計画表を貼る
「計画表を作ったけど、すぐに忘れてしまう」
というあなたにオススメです。
まずは「なぜ貼るのか」について解説します。
それは
「忘れるから」
せっかく時間をかけて計画表を作っても、その存在を忘れては意味がありません。
人間って、意外とすぐに忘れるんですよね。
だから、よく目に付くところに貼ることが必要です。
自分の勉強机がある人はそこでもいいです。
しかし、考えてみてください。
・勉強机に貼って、本当に毎日見ますか?
・勉強机に座らない日があったり、本の裏に隠れたりしませんか?
確実に毎日見れる人はそこで問題ないですが、少しでも迷った人は考えてみましょう。
例えば、部屋の入口付近、スマホの充電器の近く、リビングはいかがでしょうか。
冷蔵庫に貼るのもいいかもしれませんね。
⑦宣言する
自分を甘やかしてしまうタイプだと思っている人ほどよく読んでみてください。
「計画通り、毎日20時~21時は勉強する」
「私は〇日までに何ページ終わらせる」
このように、周りの家族、友達、先生などに宣言することです。
これにより、自分にプレッシャーをかけることができるようになります。
「堂々と宣言したからには、絶対に達成するぞ」
「宣言したのに、できなきゃ恥ずかしいかも」
と思えるようになるのではないでしょうか。
そして、このような宣言を聞いた人は、多くの場合は応援してくれます。
応援されると、やる気になりますよね。
周りを巻き込み、その勢いで勉強しましょう!
ただし、守る気がないこと、やる気がないことを宣言しないでください。
宣言しただけで満足して、逆効果になります。
頑張る気がないのに「頑張ってね」などと応援され、調子の乗ってしまうだけですよ。
「自分はこうすれば頑張れるんだ」というのは人それぞれだと思っています。
「これなら頑張れるぞ」という方法を見つけ出しておくと、いざ勉強しなきゃというときに役立ちます。
この「宣言する」ことが自身のやる気向上になると思ったら、ぜひ試してみてください。
まとめ
ここまで読んでみて、どう思ったかな?
これなら僕でもできそう。
よし、次のテストに向けて頑張るぞ!
ここまで7つのポイントを書き出してみました。
皆さんはどう感じたでしょうか。
ぜひ目標を設定するところから挑戦してみてください。
そして、まずは大まかな計画でいいから立ててみましょう。
効率的な学習ができるように応援しています!